大事なデータを守るために、長期保存ができる媒体に保存したい!
そう考えたとき、どのような記録メディアを選ぶと良いでしょうか?
「デジタルデータはコピーしても劣化せずに高画質!」
「CDやDVD、USBメモリや、外付けHDD、NASなどに保存すれば「もう大丈夫!」」
「使っていれば壊れるだろうけど、保存した後、機器は一切使っていないから大丈夫!」そう思っていませんか?
実は記録メディアには寿命があります。
記録したメディアを使用せず、安全なところに保管していても全ての記録媒体は『劣化』します。
では保存期間が長い記録媒体はあるのでしょうか?
今回はデジタルデータの保存媒体の寿命を紹介します。
記録メディアランキング
デジタルデータが保存できるメディア寿命ランキング、 第1位は長期保存用光ディスクでした!
メーカー側では、理論上は1000年保存できると言われています。
第2位はCDやDVD、Blu-rayなどの光ディスク
第3位は磁気テープ
第4位はフラッシュメモリ(SSD、USBメモリ、CFカード等)
第6位はハードディスク(PC、外付けHDD、NAS、サーバ)
第7位がフロッピーディスクです。
次に、機器ごとの詳しい寿命と特徴をご紹介します。
第1位 長期保存用光ディスク
第1位 | 長期保存用光ディスク <BD-R、M-DISC> |
寿命 | 100年から1000年 |
容量 | 100MB~128GB |
特徴 | M-DISCとは、耐久性を高めたDVDやブルーレイディスクのことです。 光や熱、湿度などの影響による経年劣化に強い。開発元では1000年にわたってデータが保存できるとのこと。 M-DISC DVDとM-DISC Blu-rayが用意されており、既存のDVDドライブやブルーレイドライブで読むことができるが、 書き込みには専用のドライブが必要 |
第2位 光ディスク(CD、DVD、Blu-ray)
第2位 | 光ディスク <CD、DVD、Blu-ray> |
寿命 | 10年~30年 |
容量 | 640MB~128GB |
特徴 | 一般的には長期保存は可能だが、湿気や紫外線の影響を受けやすく、製造時の品質や取扱い、保存方法により寿命が大きく左右される。 信頼性が高いが、書き込み速度が遅く、海外製品は寿命が0年のものもあるので注意が必要。 |
第3位 磁気テープ
第3位 | 磁気テープ |
寿命 | 10年 |
容量 | 数10GB~数TB |
特徴 | 信頼性が高いが、定期メンテナンスが必須である、主に業務用の記憶メディアとして使用 |
第4位 フラッシュメモリ(SSD、USBメモリ、CFカード、SDカード)
第4位 | フラッシュメモリ <SSD、USBメモリ、CFカード等> |
寿命 | 5年~10年 |
容量 | 数10MB~数GB |
特徴 | 安価に入手できるが、信頼性は低く、書き換え回数に限度がある。 一時的保存として活用は良いが、自然放電によるデータ化けなどが心配なため、長期保存に適さない。 SSDには「SLC」「MLC」「TLC」「QLC」の4種類があり、それぞれの書き込み限界数により寿命が違います。 |
第5位 ハードディスクドライブ(PC、外付けHDD、NAS、サーバ)
第5位 | ハードディスク <PC、外付けHDD、NAS、サーバ> |
寿命 | 3~5年 |
容量 | 数10GB~数TB |
特徴 | 市場で大量に活用され信頼性は高いが磁気や振動、衝撃に弱く、実は耐用年数が低い。 HDDは衝撃に弱く、PCパーツで壊れやすい部類なので長期保存には心配。定期的にバックアップが必要 |
第6位 フロッピーディスク
第6位 | フロッピーディスク <FD> |
寿命 | 2~10年 |
容量 | 1.44MB前後 |
特徴 | 15年以上前に、今のUSBメモリのように一時的な保存としてよく使用していた方が多いのでは? 容量が少なく、磁気・埃・汚れ・紫外線に弱いため、バックアップに向いていない。 現在は昔のワープロや互換性のない専用機器以外では、ほとんど使われていません。 |
用途に応じて、記録メディアを使い分けましょう
「ファイルを渡す」、「ファイルを移す」、「バックアップする」など、それぞれに用途に応じ、適する記録メディアは異なります。
受け渡しに便利な「光ディスク」
例えば「旅行に行ったときの写真を友達に渡したい」という場合、CDやDVDなどの光ディスクが便利です。
ディスク1枚の単価が安く、手軽に手に入れることができます。手渡ししたり、郵送したり、受け渡しも簡単です。
スピーディーにデータを移すなら「フラッシュメモリ」
「自分のデスクトップパソコンから、出張先で使うノートパソコンにファイルを移したい」という場合には、USBメモリなどのフラッシュメモリが適しています。持ち運びしやすく、コストも安いため、手軽に利用できます。
データの書き込み・読み出しの速度は光ディスクよりも速く、手早くファイル移動を行いたい時に便利です。
フラッシュメモリのひとつであるSDカードは、デジタルカメラのメモリカードとしてもよく使われています。携帯電話やスマートフォンには、小型化された「microSDカード」が内蔵されていることが多いです。
長期保存に便利な「外付けHDD」
「制作したデザインデータをバックアップしたい」といったように、ファイルを記録メディアに書き込み、そのまま長期保存したい場合は、外付けHDDが便利です。大容量になるに従い、容量毎の単価も安価になります。光ディスクやフラッシュメモリよりも容量が大きいものが多く、取り扱うデータの容量の大きいビジネスの場や、テレワーク中で自宅で仕事をするのにも便利です。
持ち運び便利なポータブルタイプもありますが、熱・衝撃には弱いので、扱いには注意が必要です。
よくある故障の症状
HDD、SSDなどの記録メディアは、故障することがあります。
よくある故障の症状
・共有の特定フォルダ、ファイルしか開かない
・アクセスランプが異常を示している
・エラー音を発している
・時折り異音がするようになった
・フォーマットしますかと表示される
・落下してしまった
・停電によりアクセスできない
ここで注意!
何度も電源を入れ直したり不安定な状態で通電を続けると、損傷している部品へのダメージが蓄積し、データ復旧が困難になる場合があります。
トラブルが発生した場合はなるべく早い段階で専門業者にお任せください。
記録メディアランキング番外編 クラウドストレージサービス
クラウドストレージサービスも、記録メディア以外のデジタルデータ保存の保存先、データの受渡し方法として、極めて有効です。
クラウドストレージとは、インターネット上にデータの「保管」や「共有」などが行えるサービスです。
クラウドサービスの特徴
・どこでもデータを使用可能
Wi-Fiなどの通信環境があれば、場所に捉われずにアクセスが出来ます。
外付けHDDやUSBメモリ等の持ち運びをする必要も無くなります。
・データを保存する機械は通常自身(自社)で用意して保守管理を行う必要がありますが、運営会社が保守管理しているため専門知識が不要、管理の手間を省けます。
データはインターネット上に保存するため、外付けHDDやDVD等の記録メディアを用意、設置する必要がなくなり、省スペース化ができます。
・ユーザー間でファイルを共有することが出来ます。
これにより、DVDやUSBメモリを使わなくても、データの受渡しが可能になります。
外付けHDDやDVD等の記録メディアを用意、設置する必要がなくなり、省スペース化ができます。
クラウドサービスのデメリット
・インターネット接続が必要のため、オフラインでは利用ができません。
・クラウドスサービスはオンラインでデータ通信を行うため、情報漏洩等のリスク対策が必要です。
そのため、運営会社がプライバシーマークやISMS等のセキュリティ関連の認証を取得しているか、不正アクセス対策をているか、等の確認が必要となります。
・クラウドストレージは無料と有料のサービスがございます。
下記にクラウドサービスについてご説明している記事もありますので、参考にご覧ください。
https://www.cloud-tenma.com/blog/cloud/20201218/1560/
オススメのオンラインストレージはクラウドTENMA
オンラインストレージの数は沢山ありますが、その中でもクラウドサービス「Win-Get! Cloud TENMA」が断然オススメです。
「Win-Get! Cloud TENMA」は、無料出張による現地サポートに加えて、電話とリモートによるサポート体制が整っています。
セキュリティ面に関しても、暗号化システムやIP固定制限、クライアント認証機能、ユーザ別アクセス制限などの機能があります。
「Win-Get! Cloud TENMA」は1ヶ月間の無料トライアルを実施しています。
興味のある方、興味はあるけどクラウドの使い方が不安な方には、無料トライアルを利用して、導入前に実際の使用感を体験頂くことができます。
無料トライアルを利用する方にも、無料サポートがついているので安心です。
不安を解消いただけるよう、お客様のご利用環境、ご要望に応じて出張・オンラインで丁寧にサポートさせていただきます。
ご興味がありましたら、是非無料トライアル(https://www.cloud-tenma.com/free_trial_form/)にお申込み下さい。
データ復旧:LinkStation(バッファロー製LS420D)
機器メーカー:バッファロー(BUFFALO)
型番:LS420D0602
ハードディスク構成:3TB×2(RAID1)
お客様からの症状
現場で使用しているLinkStation(LS420D0602)。
ある日、業務を開始しようとしたところ、アクセスできない状態だった。
筐体(本体)を確認したところエラーランプが赤点滅している。
再起動をしたり、LANケーブルを抜き差ししたり、色々と復旧のためにトライしたが改善せず。
赤点灯が7回繰り返されており、調べたところ内蔵ハードディスクの故障と分かった。
メーカーにも問い合わせたが、ハードディスクの故障で、エラーランプも発生している場合、RAID崩壊が発生しているだろうからデータを残した状態での復旧は難しいと言われた。
日常、業務で使用するエクセルなどが保存されており、早急にデータ復旧をお願いしたい。
復旧結果
LS420D0602(LinkStation)のハードディスク2台を専用装置で診断したところ、ハードディスクの1台に軽微な物理障害を確認いたしました。
データ復旧の専用機器を用い、クローン作業を実施。取得したクローンハードディスクのデータ領域とRAID1のRAID情報の分析作業を行ったところ、内部のデータを確認できました。
復旧データのオープン確認を行った結果、お客様の重要なエクセルデータの正常開封を確認、復旧成功となります。
専門スタッフの対応
LinkStationのエラー症状
・ランプが7回赤色点滅:ハードディスク故障の可能性が高い
・NAS Navigator2やWEB管理画面でも検出されず、ランプの色、点滅回数で判別するしかない
・類似するエラーコード:E16「ハードディスクが見つかりません」、I11「ハードディスクの不良セクターが危険な範囲に達する可能性があります」などがあります。
このケースの場合、物理的な故障となるため、データ復旧ソフトでは対応できません。
また、こちらのエラーが発生しやすいケースとして、以下の状況下は非常に危険です。
・再起動時(起動時に負荷が集中し、また普段アクセスしない領域にアクセスした際、トラブルにつながる可能性がある)
・また、正月休みやゴールデンウィーク明けの長期連休明け(休み中のエラー通知などを見逃す)
どのようなメディアでも、バックアップや、障害時の対策は必須です。
データ復旧の相談だけでなく、バックアップのご相談もぜひお寄せください。
フリーダイヤル:0120-703-845
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