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データ復旧の料金の相場を解説
〜なぜ会社によって違うのか。
選ぶ際のポイントとは〜
PC(パソコン)が突然、起動しなくなった」
「外付けHDD(ハードディスク)にアクセスできなくなった」
「デジカメのSDカードが読み込まなくなった」
「社内で共有して使用しているNASやサーバーに接続できなくなった」
こうしたトラブルの際、出番となるのが「データ復旧サービス」です。 データ復旧サービスを提供している会社は日本国内に100社以上あり、その内データ復旧の専用装置を所有している、自社内でデータ復旧作業を行っている、いわゆるデータ復旧専門会社は30社程度と言われています。
「どこの会社に頼めばいいだろうか」「セキュリティは大丈夫だろうか」
そしてもうひとつ気になるのは、「データ復旧料金」ではないでしょうか。
データ復旧サービスと、データ復旧業界にまつわる料金について解説します。
目次
データ復旧サービスとは
データ復旧サービスとは、故障した記録媒体(デジタル機器)からデータを復旧する(取り出す)サービスです。
PC(パソコン)や外付けハードディスク、またUSBメモリーやSDカードなどのモバイルメディアから、媒体に保存されていたデータを復旧します。
高度な技術を保有するデータ復旧専門会社では、NASやサーバー、特にRAID技術の使われたエンタープライズモデルからのデータ復旧も可能です。
また、FD(フロッピーディスク)やBlu-rayレコーダーなども対象となります。
最近では、スマートフォンやタブレット、ドローンからのデータ復旧を行っている会社も存在します。
・取引先とのやりとりが記録されたメールデータ
・帳簿などを入力したエクセルデータ
・建築や設計に欠かせないCADデータ
・デジカメなどで撮影された写真データ
ビジネス・プライベートな用途にかかわらず、ITの普及によりかつては紙で保管されていた情報がデジタルデータに置き換わっています。
そしてデジタルデータを保存するのはパソコンやUSBメモリー、NASやサーバーなどの記録媒体です。
その記録媒体に故障が発生した場合、修理するか、無理なら買い替えれば一旦は障害復旧(業務再開)が可能です。
しかし、故障媒体に保存されていたデータはどうでしょうか。そんな時、必要となるのが「データ復旧サービス」です。
データ復旧サービスにおいて、障害の種類には大きく分けて2つあります。
論理障害
ハードディスクに物理的な故障がない状態です。
記録されているデータに異常もしくは破損があり、正しくデータを読み取りできない状態を指します。
・データを消去した(または、初期化してしまった)
・WindowsなどのOSが起動しない
・ファイルやフォルダが開かない
・ウィルス感染
以上が、論理障害に該当するケースです。
・物理障害
ハードディスクに物理的な故障が発生している状態です。
・異音がする
・衝撃を与えてしまった、落下させてしまった
・焦げ臭いにおいがする
・水没、浸水
などが、物理障害に該当するケースです。
データ復旧料金の相場
後述しますが、障害の区分やカテゴリーも各データ復旧会社で大きく違う可能性があります。 ここでは、大まかな目安を紹介します。
・パソコンや外付けハードディスク
障害区分 | 障害の程度 | 料金相場 |
論理障害 | 軽度 | 3〜10万円 |
重度 | 10〜30万円 | |
物理障害 | 軽度 | 5〜20万円 |
重度 | 10〜50万円 |
・USBメモリーやSDカード
障害区分 | 障害の程度 | 料金相場 |
論理障害 | 軽度 | 1〜7万円 |
重度 | 5〜10万円 | |
物理障害 | 軽度 | 5〜10万円 |
重度 | 8〜20万円 |
・RAIDモデルのNASや、エンタープライズ向けサーバ
障害区分 | 障害の程度 | 料金相場 |
論理障害 | 軽度 | 10〜50万円 |
重度 | 30〜50万円 | |
物理障害 | 軽度 | 5〜20万円 |
重度 | 20〜100万円 |
おおむね「論理障害(ソフトウェア的な異常)か、物理障害(ハードウェア的な異常)か」、あとは程度(搭載されたハードディスクの台数や容量など、かかるデータ復旧作業の工数)によってデータ復旧料金が決定します。
上記復旧料金は大まかな目安なので、表に該当しないケースもあり得ます。
「論理障害だから安い」「物理障害だから高額」とは限りません。
「ハードディスク12台を搭載した法人向けのサーバー(エンタープライズモデル)のパーティションを誤って削除してしまった」
極端な例になりますが、この場合、明らかなデータ障害のため物理障害は考えにくいですが、ハードディスク12台分の解析作業が必要となります。
つまり論理障害であってもデータ復旧費用は高額になる可能性があります。
「個人利用のパソコンが壊れた。ITに詳しい知人に頼んだが、データ復旧ができなかった。知人から、物理障害があるのではないかと言われた」 逆に、データ復旧のプロフェッショナルが専用装置で診断すれば、低工数でデータ復旧ができるケースもあります。
データ復旧料金のポイント
データ復旧会社ごとになぜ料金体系が大きく異なるケースがあるのか、またデータ復旧の料金についてポイントに分けて解説します。
ポイント1:なぜ会社によって料金体系が大きく違うのか
ポイント2:この会社は成功報酬制か
ポイント3:低価格の一律価格はあり得るのか
ポイント4:データ復旧の相見積もりはするべきか
ポイント:なぜ会社によって料金体系が大きく違うのか
そもそも、障害の区分方法が会社によって異なるためです。
データ復旧会社A:軽度障害、中度障害、重度障害・・・
データ復旧会社B:軽度論理障害、軽度物理障害、中度論理障害、中度物理障害・・・
データ復旧会社C:レベル1、レベル2、レベル3、レベル4・・・
これは、医療分野の診療報酬点数表のような明確な取り決めが、データ復旧業界には存在しないためです。そのため、
「データ復旧会社Dでは重度物理障害だったが、データ復旧会社Eでは論理障害のステージ2だった」という事態も十分に起こりえます。
ポイント:この会社は本当に成功報酬制か
データ復旧会社の大多数は「初期診断無料」「初期調査ゼロ円」「成功報酬制」となっています。 実際に、WEBサイトに大きく書かれているケースがほとんどです。
しかし、会社によっては、以下の料金が発生するケースがあります
・出張診断の場合、出張費z
・データ復旧の診断は無料だが、パソコンからHDDを取り出す際の工賃
・会社によっては、作業費+成功報酬費もある
・緊急の特急対応の場合、特急料金(割増料金)が発生する
・復旧データの保存用メディア(外付けハードディスクやUSBメモリーなど)
・データリストの作成費用
ようするに「初期診断無料」「初期調査ゼロ円」「成功報酬制」であったとしても、「完全無料」とは限りません。
また、「料金の発生するタイミング」も重要です。
業者によっては復旧の見込みがないにも関わらず、「作業費」の名目で高額な請求を行うケースもあるので要注意です。
ポイント:低価格・安価の一律価格はあり得るのか
安いことはいいことかもしれませんが、重要な、取り返しのつかないデータ復旧を依頼する際には気をつける必要があります。
・一律価格だと思ったら実は最低料金だった。実際の見積りは、かなりの高額だった ・安価なのは素人でもできるレベルの軽度な症状のみ。高度なデータ復旧技術を要するケースでは大手データ復旧会社に外注している。結果的に高額な見積もりだった
傾向として、低価格・安価の一律料金を売りにしているデータ復旧専門会社は技術力に不安があります。また、セキュリティ面もコストをかけていない可能性があり、そういった点でも慎重に選定をする必要があります。最低限、以下の項目を満たしているか確認しましょう。
・クリーンブースを所有しているか
・プライバシーマークやISO27001(ISMS)を取得しているか
ポイント:データ復旧の相見積もりはするべきか
データ復旧会社によって料金が違うのであれば、相見積もり、言い換えれば一種のセカンドオピニオンとして料金比較をするのは当然かもしれません。
ただし初期診断費や別工賃が発生する会社もあるので注意が必要です。 また、データ復旧会社を回っている内に、各社で通電や過負荷を繰り返し、ハードディスクの障害状況が悪化、結果的にデータ復旧そのものが不可になる・・・といったケースも実際にあります。
まずは問い合わせてみましょう
データ復旧会社はよく「現代の駆け込み寺」と呼ばれます。
その一方、お客様の「困った」につけ込み、高額な請求を行う業者が存在するのも事実です。
データを喪失するかもしれない焦りや、パニックになっている状況で、適切な料金・適切なサービスを行っているデータ復旧会社を探さなければなりません。最後にひとつ、抑えておきたいポイントをお伝えします。
「まずは問い合わせてみる」
電話で、困ったこと、わからないことをとにかく聞いてみましょう。サービスのしっかりしたデータ復旧会社であれば、親身に、そして的確に答えてくれるはずです。
悲しいことですが、
「ぶっきらぼう、電話応対の態度が悪い業者」「絶対にデータ復旧できる、とにかく郵送してほしいと強引なセールストークしかしない会社」などが中には存在するのも事実です。
何社か相談し、納得のいくデータ復旧会社に実際に診断をしてもらいましょう。